森と海の街、Den Haagでのんびりライフ。美味しいもの、楽しいこと、いろいろ発見できるオランダ生活20年目。

オランダで宿屋さんやってます。

緑の街でB&Bとヒーリングサロンを営んでます。

人生の長さ

約5日前の午後、珍しく友人から電話がありました。日中は電話にほとんど出ないのですが、珍しく電話を取ると
その友人は、すこし声を詰まらせて、わたしたちのお友達の〇〇さんがね、亡くなったの、なにか事件に巻き込まれたみたいでと
告げられました。この事件は発生から火曜日の夜まで被害者の国籍と苗字は伏せられており、犯人を検挙できないことから火曜日の夜、テレビの公開捜査に持ち込まれました。
そこで、友人の写真を3枚目の当たりにし、本当に居なくなってしまったんだと愕然としました。

もう居なくなった。次はしょうこさんのお家に遊びにいきたいと言ってくれたのが3月。
いつご招待しようかと思いながらも、お呼びするなら、なにかご馳走を、とか、お遊び道具(クラフト会でもやろうかと)とドイツのほうに数点、材料を注文し、届いたのが先週でした。さて、メニューを決めて、日時を決めて、お呼びしようと思っていた矢先のことでした。

実現できない約束を私は今まで何度となくやってきた、今回は永遠に時間は戻せないことを悔やみました。
事件前日もいつものお食事仲間のところで、私の話もしてくれていたそうです。

その翌日に発生した事件に、もう彼女がこの世に居ないことに対して茫然としています。

共通の友人、よく私をお食事に招いてくれてご馳走を作ってくれる方と共に3月は私のウェブサイトが出来上がったお祝いとワインを
開けてくださり、とても人間味のある親切な女性でした。

事件は水曜日に大きく展開し、容疑者はデンハーグで一人を殺害したのち、リンブルグ州へと戻り、同じように犬を連れ散歩中の二人を襲いました。3人が数日間で殺害されたことで、警察も今回、危険度が高いことから、容疑者の名前、顔写真を全国に公開し、すぐに逮捕に至りました。

精神疾患の恐れがたかく、すでに今日のニュースでは病歴があることや、アパートでの異常行動などが報告され、容疑者がオランダの名門校を行脚していることも報道されており、ここにきて精神疾患責任能力なしで片付けられる可能性がゼロでないことを知ることとなりました。どうしていままで彼の異常さに気が付かなかったのか、なぜ保護下におかなかったのか、病歴ありで実家の遠方である
デンハーグ市内にアパートを借りていることを容疑者の家族、親族は容認していたことに今は怒りを感じています。

精神疾患者も含め、共に生きるというのが私たちの社会というのはわかっていますが、こういったことが起きると、早急に改善策を
オランダは見つけるべきだと思っています。
昨年か一昨年は、ユトレヒト近郊で、女性が自転車で出かけたきり戻ってこないということで、大掛かりな捜索が行われました。
容疑者が逮捕され、遺体が収容されました。この容疑者は精神疾患者で、収容病院から普通の生活に戻すための中間機関であるクリニックにて治療をうけている途中で、外出が自由でした。そして、女性が殺害されていることに対して、当時も「外出自由」が大きな議論になっていましたが、なぜ、今回3人も殺害される経緯にいたったのか、過去の事件からなにも学んでいないオランダとけなされても仕方がない状況です。

人生の長さは誰もわかりません。わかるのは一度しかないということです。
その長さを切りにいく人間の存在に、社会で共存せよといわれても無理な話です。

今はDNA検査も進んでいます。異常行動を起こしやすいDNA型もわかります。
その情報をつかって上手にコントロールする方法が必要と思います。

本当に今もなお、起きたことが理解できずに、一日、茫然としている時間のほうが多く、容疑者の顔をみてから、この人が殺したのかと思うと、涙が一日何度もでてきます。体に力もはいりません。
残されたご家族のことを想うと、本当に突然のことで言葉も見つかりません。

そしていつも通りに決まった時間に犬と外出して戻ってこれなかった友人の受けた恐怖を想うと、耐えられません。

友人とこれから故人を偲び、ご冥福を祈ると共に
ご遺族や近親者の方と故人が最後のお別れができるように
静かに見守り、天国へと送り出したいです。



Shoko